今回は、日野自動車の大型トラック、プロフィアのトランスミッションのオーバーホールのご紹介です。お客様より7速で走行できないので車を見て欲しいと、ヤマダオートにお問い合わせ頂き、点検させて頂きました。とりあえず、ミッションオイルを抜いてみると、ミッションオイルの汚れが、かなりひどい状態でした。
それにあわせて、オイルにギラギラした鉄粉も混入していましたので、お客様にミッション内部の異常である事をお伝えし、お客様とご相談の結果、まずはミッションを分解してお見積もりさせて頂くことになりました。
早速、トランスミッションのオーバーホール作業をしていきます。まずは、いつも通りトランスミッションを車から取外し、ミッションケースを外していくと、ご覧のとおり、オイルの汚れがミッションケースにこびりついている状態でした。
このトラックは、年間走行距離が10万~15万キロと多走行車でしたので、現在の走行距離は225,000KMですが、メーターを一周していました。という事は、実際は1,225,000KMとなります。車検時毎には、ミッションオイルの交換をしていたそうですが、それ以外ではしていなかったとの事でした。
その結果・・・
ご覧のとおり、メーンシャフトと7速ギア、それぞれのスプラインが摩耗してギアが空回りし、7速で走行できなくなっていました。
ミッションオイルの使用限度を超えて使用を続けたことにより、少しずつ少しずつ、ミッション本体にダメージが蓄積されていき、ついに摩耗限度を超えて歯車が噛まなくなったようです。
原因が分かったところで、交換が必要な部品、再使用できる部品を点検し、仕分けて行きます。その後、お客様にお見積もりした結果、オーバーホールをしてミッションを直す事になりましたので、作業を進めて行きます。
今回は交換が必要な部品の中に、写真のメーンシャフトのような、高額な部品も数点交換が必要でした。そのため、部品の金額だけでも数十万円かかりましたが、これからも多走行をするトラックですので、中古のミッションがどのような使用状況であったのかわからない事を考慮して、ヤマダオートできっちり点検し、安心して多走行できるリビルドミッションを選択されました。
今回のオーバーホールで、改めてオイル交換の大切さ(定期的なエンジンオイル交換の大切さはこちらからどうぞ)を再認識致しました。エンジンオイルはもちろんの事、ミッションオイル(ATF,CVTFも含む)やデフオイル、ブレーキオイルやパワステオイルなど、車には様々なオイルが使用されています。
そして、どのオイルも老いる(劣化する)のです(うまいこと言ってすみません)ね。
ヤマダオートでは、定期的なオイル交換をオススメしています。車の使用状況によって、オイル交換のタイミングは異なりますが、ぜひ、車を長持ちさせる秘訣の一つとして、定期的にオイル交換をして頂きたいと改めて思った次第です。
また、オイル交換だけでもお気軽にご利用下さい。
この度はヤマダオートをご利用頂きありがとうございました。
ヤマダオートでは、様々な車に関わった修理を、最善の方法でご提案させていただきます。車の事で困った際には、ぜひ一度、お問い合わせください。スタッフ一同お客様のご利用を心よりお待ちしています。
では、今回はこの辺で・・・